コラム

脳神経学を考慮したトレーニングcolumn

例えば胸の筋肉を鍛える時に、どうしても首に力が入ってしまう場合は「首の力を抜いて〜、」「胸を意識して〜、」「首をストレッチして〜、」などの案内になると思います。

 脳神経学を考慮するアプローチとしては、首周りにある筋肉『胸鎖乳突筋』と『僧帽筋』は脳神経の11番の『副神経』の支配を受けていますので、何かの緊張状態やエクササイズに不安があると自動的に交感神経が高まり、脳から直接の命令により首に力が入ってしまうわけです。

ということは、「首の力を抜こう!」「胸を意識しよう!」と思っても、根本にある『緊張状態から脱出する』ことを解決することが、『首に力が入ること』から抜け出す第一条件になると考えます。

 

脳の左右差

また、統計的に右側に痛みが出やすい傾向があることをご存知でしょうか?これは脳の左右差に関係があります。

 「右脳は左側を動かす」「左脳は右側を動かす」これはほとんどの方が知っている、もはや常識だと思います。これには続きがあり、『右脳は左側を動かす時に、右側を安定させたり右側の交感神経や痛みを抑制する』という機能もあります。

 ということは、

 ・右利き=左脳をたくさん使う、

 ・話す=言語中枢は左脳にあるので左脳をたくさん使う、

 ・右視野が優位=左脳たくさん使う…

のように、左脳をたくさん使い、右脳はあまり使われない傾向がある結果、右脳の機能が低下し、右半身の痛みや交感神経をコントロールできず、右側に痛みが出やすいという機序があります。

 その機序を無視して、マッサージやストレッチを行っても根本的な解決にはなりませんよね。

 このように、リアクトでは脳神経学も取り入れ、あなただけの特性を加味したエクササイズをご案内し問題解決へ向けサポートいたします。

 

脳神経を応用したトレーニング

 写真はほんの数分『ビジョントレーニング』と言われる、眼のトレーニングを行った前後の写真です。眼の機能は脳とカラダにとても影響を与えます。眼の機能が改善すると、無意識的にカラダの緊張が緩み可動性が向上します。ヨガやストレッチを行っただけではこの変化は出ません。(眼の機能とは視力検査のようなよく見える事ではありません)

このようにカラダの緊張が緩んだ状態でヨガやストレッチを行えると理想的ですね!

※この女性は慢性的な腰痛持ちの方です。後屈にとても不安が大きかったのか、神経的にリラックスできたので、後屈の変化が大きかったようです。